HClのカメラ備忘録

フィルムカメラとデジタルカメラで撮った写真の備忘録

中古カメラ市でLeica StandardとNickel Elmarを買いました

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先日の松屋銀座の中古カメラ市でLeica Standardを買いました。

折角なので備忘録がてらはてなブログを始めようと思います。

 

Leicaはいくつか持っているのですが度々「気軽に持ち出せるカメラが欲しい」「レンジファインダーでピント合わせるのは好きだけれどもう少しラフに写真を撮りたい」と思っていました。そんな都合の良いカメラ中々無いよねって思いながらM-E(typ240)を使ったりしています。CL(デジタル)も持っているのですが、Mレンズのアダプターを付けているので意外に嵩張ります。TLレンズにすれば解決すると思うのですが、基本的にMシステムで統一したいのでMマウントかL39スクリューマウントのレンズで買いそろえたい思いもあり……。

 

そう思いながら10月の松屋銀座の中古カメラ市に行きました。この時は知人のレンズ探しが主な目的だったので、自分はカメラやレンズは買うつもりはありませんでした。友人が予算内で買えそうなレンズを探している間にすごく魅力的な価格のカメラを見つけました。それが表題のLeica StandardとNickel Elmarです。

 

両方セットで11万円で売ってました。

 

え、この御時世に? マウントアダプターでミラーレスカメラにつけるのが流行り、オールドレンズが高騰しているのにこの値段? しかもカメラボディとレンズが共にOH済み?

 

見つけた瞬間飛びつきそうになりましたが、とりあえず保留にしました。あくまで今日は友人のレンズ選び。自分は買いに来たわけではない。そう言い聞かせて友人がレンズを買い終えるまで考えないことにしました。

友人が無事レンズを買って帰ろうとするとき、やっぱり忘れることは出来ず、友人に言ってStandardとNickel Elmarがあったお店に戻りました。するとまだ残っていました。

 

これはもう運命では……? いやでも、OH済みと言っても触らないと状態は分からない。M3は持っているけれど、バルナック型は使ったことないから安易に買ってはいけない。とりあえず操作方法の説明を聞かないと……って店員の説明を聞いている内にズブズブ魅力にはまりました。

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StandardはL39マウントで50mmのファインダーを標準装備していますが、距離計は付いていません。目測で計るか、外部距離計を使ってピント合わせをします。

シリアルナンバーから確認するとボディは1932年、レンズは1933年製です。90年近く経っているのを考慮するとすごく綺麗です……。ニッケルの輝きと所々見える真鍮が魅力的です。

中古カメラ市で買った翌日、鎌倉の明月院に試写に行きました。

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Standard Nickel Elmar 5cm Ektar100

フィルムでは良くコダックのEktar100を使います。赤の色味が独特なのが好きです。この日は曇っていましたが、現像した写真は良く仕上がっていた気がします。恐らくF4.5ぐらいです。

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Standard Nickel Elmar 5cm Ektar100

目測で兎にピントを合わせました。これもF4.5。奇跡的にジャスピンな気がします。緑色も綺麗に出てます。

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Standard Nickel Elmar 5cm Ektar100

日陰から日向にかけて綺麗に出てます。本当に90年近くも前のレンズなの? と疑いたくなるぐらい綺麗に撮れてます。思ったよりクセがないです。テッサー型のレンズはこういう写りなのでしょうか?

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Standard Nickel Elmar 5cm Ektar100

もみじを透過光で撮ってみました。透き通った緑色が綺麗です。

 

距離計が付いていないことでピント合わせが難しいかと思いましたが、F値絞り気味にすれば目測が誤ってもある程度ピントが合うみたいです。

厳密なピント合わせに囚われず、ファインダーを覗いて構図に集中できるという点で言いカメラかなと思いました。ラフに撮ったり、お散歩にもってこいですね。